「急性痛と慢性疼痛の鑑別と分類」
痛みを、急性のものか、慢性のものか?
鑑別するにあたり、迷ったりはしませんか?
この定義を調べてしたところ、疑問にぶちあたりました(・∀・)
急性=外傷や火傷等。
慢性=いつから始まったかわからないような腰痛、神経痛等
そんな、イメージがあるかと思います。
定義としては。
①急性痛
・原因が明確。
・発症してから3か月以内。
②慢性疼痛
・原因不明。心理、社会的要因。
・3か月以上続く痛み。
はい、
3か月という時期的なものは、そのまま受け入れるとして。
痛みの原因に関して、
急性=明確、慢性=不明。
とあるわけですが、
慢性の痛みでも、筋筋膜から発すると考えられる痛みや、神経の絞扼や牽引によると考えられる痛み等。原因がある慢性痛もあるのでは?
そんな、疑問があったわけです( ・∇・)
そこで、色々調べてみると①急性②慢性。
3番目の概念として、
「③持続的な急性痛」
ある医師の先生がおっしゃっていました。
持続的な急性痛≒原因のある3か月以上続く痛み。
これで、ひとまず腑に落ちたわけですが、
ほんなら
慢性痛の定義自体を、原因のあるものと、ないものに分けた方がわかりやすいとも思いました( ̄∇ ̄)
もう少し、調べてみると
2020年の疼痛医学という文献にこうありました。
痛みの原因
「急性痛」
→侵害受容器の興奮
「慢性痛」
①急性疼痛を繰り返す慢性疼痛・急性疼痛が遷延化した慢性疼痛
→末梢にある痛みを感知する侵害受容器が興奮
②難治性慢性疼痛
→中枢神経系の機能変化、心理社会的要因
先の「持続的な急性痛」が慢性疼痛の①に分類されているということですね。
この方が、わかりやすい^ ^
結論
「急性痛」
(期間)
組織の修復期間を超えない。もしくはおおむね3ヶ月以内。
(原因)
明確(侵害受容性疼痛)
「慢性疼痛」
(期間)
・組織の修復期間をやや超える。
・組織の修復期間を超える(3か月以上)。
(原因)
①ある程度明確なもの
・急性疼痛を繰り返す慢性疼痛
・急性疼痛が遷延化した慢性疼痛
→末梢にある痛みを感知する侵害受容器が興奮。
②不明確なもの
・難治性慢性疼痛
→中枢神経系の機能変化、心理社会的要因。
時代や文献により、定義や解釈が違うようなのです。
なので、間違えていましたら、申し訳ありません。
最後まで読んで頂きありがとうございました。