施術に入る前に、今回は概要を少し説明させて下さい。
腸腰筋 iliopsoas muscle (イリオソウァス・マッスル)
〇大腰筋 Psoas major muscle(ソーアスメイジャー マッスル)
起始 T12~L4の椎体、椎間板、L1~L4の肋骨突起。
停止 大腿骨小転子
〇腸骨筋 lliacus muscle(イリアクス マッスル)
起始 腸骨上縁と内面
停止 大腿骨小転子、大腰筋の前内側面。
作用
体幹骨盤固定→股関節を屈曲、外旋。
大腿固定→腰椎S字カーブの維持、骨盤を前傾させる。
解剖学書に書かれている作用は大体上記ですよね。
それ以外の作用も多々ありますね。
私的には、これが重要ではないかというのが
ジャーン!
棒倒しの中心男達作用<`~´>
身体重心の中心(仙骨)をまたいで、体幹と下肢をつないでいる。ゆえに体幹の上下左右各方向への安定化に貢献。
あたかも棒倒しで棒が倒れないように頑張っているようではありませんか。
それにより、他の筋肉がパワーを発揮する為の土台になってるんですね。
いよ!縁の下の力持ち‼
そんな腸腰筋くん。
施術することでの効果というと。
骨盤周り、体幹の筋肉がほぐれます。脊柱、骨盤のアライメントが整い、バランスがよくなります。それにより身体全体の動きが良くなります。それは上肢や下肢にも影響してきます。
具体的には
・歩行や、立位バランス、座位バランス、寝返りや、立ち上がりが良くなる。
・体幹可動域の改善。
・腰痛、膝関節痛、頸部痛等の痛みの改善。
・骨盤内圧が下がることで、下肢の血流や神経、リンパの通りが良くなる。それは、下肢の冷えの改善、下肢のむくみ改善、下肢の感覚の改善、筋出力アップも期待出来る。
内臓や呼吸への影響も考えられますね。
特に先ほど作用であげた「棒倒しの中心男達作用」。
これにより、下肢の他の筋肉がパワーを発揮する為の土台になっている。
ビフォーアフターで、これを確認してもらえると術者と患者様の同時確認で感動になります(^^)
では次回、評価と施術に入ります。