外側大腿皮神経の走行、主な絞扼部位、筋の支配、皮枝を骨模型にて、動画で解説させて頂きました。
「坐骨神経」L45S123
走行
総腓骨神経と脛骨神経が同じ被膜に包まれて構成される。大腿下部で分岐する。
中にははじめから分岐している人もいる。
L4 L5 S1 S2 S3から派生。
通常、後大腿皮神経と共に梨状筋下孔を通り骨盤の外に出てくる(85%)。
それ以外では、
・総腓骨神経は梨状筋を貫き、脛骨神経は梨状筋下孔を通るタイプ。
・総腓骨神経は梨状筋上孔、脛骨神経は梨状筋下孔を通るタイプ。
・総腓骨神経、脛骨神経ともに梨状筋を貫くタイプ等ある。
その後、坐骨結節の外側を通り、
大腿二頭筋の前内側、半膜様筋の外側の間、大内転筋の後方を下降。
大腿下部の大腿二頭筋と半膜様筋の間 で脛骨神経、総腓骨神経に分かれる(内が脛骨神経、外が総腓骨神経)。
主な絞扼部位
・大坐骨孔。大坐骨切痕・仙棘靭帯・仙結節靭帯で囲まれた空間。梨状筋によりさらに梨状筋上孔、梨状筋下孔に分けられる。
→梨状筋下縁や貫通する部分。
・坐骨結節のやや外側。
・大腿後面。中部から下部にかけて(脛骨神経と総腓骨神経に分かれる前の所)。
筋枝
半腱様筋、半膜様筋、大腿二頭筋、大内転筋。
正確には大内転筋のみが坐骨神経の支配。
半腱様筋・半膜様筋は坐骨神経の枝である脛骨神経支配である。
大腿二頭筋は長頭が脛骨神経、短頭が総腓骨神経の二重神経支配になる。
皮枝